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様々な謎をはらみつつも、透たちはとりあえず旅行を楽しむことにした。
何人かの宿泊客とともに海へ行ったり、応接室でみんなとのんびりしたり。
しかしそうこうするうちに、あたりの天気がみるみると変わって行く。あれほど晴れていた空は、雲行きが怪しくなり、風も強い。あわてて三日月館に帰るころには、歩くことも難しいほどの強風が吹いていた。
突然の嵐だった。
館に戻ると、キヨは強風と雨から客と館を守るため、入口を閉めてしまう。すでに防波壁は閉ざされ、館は完全に外界と遮断された。
彼らは、一夜を三日月館内で過ごすことになった。
そして、事件は起こった。
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