【デザイナー・内山】
杖の頭には頭蓋骨、身につけてる骨類は奥さんの亡骸。彼女を復活させるためにいろいろ悪事をはたらくサイコな呪術師（元神主）…っていう設定でした。一人の時は頭蓋骨と妄想おしゃべりします。
この頃のサイコ設定は相当なものでした。自分で断った右腕には遺骨で作った義手、腹部の傷も自傷。奥さんを自分の肉体から復元して蘇らせようと腎臓を除去してしまっているという…。

いつのまにか抜け忍になってましたが…。

模様のデザインにアイヌ模様のモチーフがあるのは、彼の呪術のルーツがアイヌ地方にあったのだ、的な設定の名残です。

【袖の模様】

【袴の模様】

【腰布の模様】

【袖の模様】

【ディレクター・阿部】
シナリオがー、決まらないー。そう、シュウの設定が大幅に変わったのは僕のせいです。ギリッギリまでシナリオでご迷惑をおかけしました。ハラキリエンジンとの相性、自身の考える構想を合致させることに躍起になってシナリオの執筆開始が大幅に遅れました。

本当、ギリのギリでシナリオライターの里見さんに泣きついて泣きついてシナリオをあげて貰いました。里見さんごめんなさいｍ（＿ ＿）ｍ その節はお世話になりました。

内山君のコメントにもありますがデザイン先行で走ってシナリオが後で追いつくというかなりやばい進行でした。

お話の変更に合わせて若干の調整を加えて今の形に収まっています。想い人を失った哀しみで狂気に走ってしまった術師、というポジションは変わらなかったので、デザインが大きくブレずにすみました。

さすがに頭蓋骨は怖すぎるので、シズクの遺骸は杖の先端に移行していますが、各部の人骨モチーフも、お腹の傷も残っていたりします…。((((;゜Д゜)))

ゲームを起ち上げてキャラモデルをよ～く見てもらうとわかりますが、右肩にはその痛みを忘れぬように刻み込んだ“忌”モチーフの柄が…（言われなきゃ気付かねぇー）。

柏樹ってあんまりなじみの無い言葉だと思います。そもそも、柏樹って何だよヽ(`Д´)ノって感じですよね。

説明しますと、糸杉（いとすぎ）の別称：柏樹子（はくじゅし）から付けられた忍び名です。

糸杉の花言葉は「絶望」「悲嘆」「哀悼」「死」。
どれもこれも彼の悲しい運命を物語っています。

戦によってシズクが「死」に、「絶望」「悲嘆」に暮れる。失った想い人への「哀悼」を胸に、世を正すため途方もない計画を実行に移す…そんなシュウの姿が花言葉に現れています。ひたすらにまっすぐに生きたシュウという男と、杉という植物はよく似ていると思います…… (ρ＿；)