spike

忍具を抽出するときに肝心なのは、壺の中にどんな効果の薬液が、どれだけの量入っているかだ。

調合画面で壺のすぐ下に書かれている数字が、その壺に入っている薬液の残量だ。13/50、とか書いてあるやつだな。
その下に目を落とすと、薬液の成分の濃さが書かれている。
回復 16とか
火薬 40とか
効果と数字が書かれている部分だ。
この辺りの説明は、調合画面でSELECTボタンを押したときに表示されるヘルプでも説明しているが、試しに壺に素材を入れてみるともっと理解できるだろう
ふむ。じゃあまずセーブしてくる。
せーぶ? なんだそれは? なぜか俺には白い獅子の姿が連想されたんだが…
気にしないでくれ。あとこの時代にはまだ野球はないからな。で、いま店で購入した気絶きのこ+2を黒鷹壺に入れてみたら、薬液の残量が1増えて、成分の欄に気絶2が付いたな。
薬液の残量が1以上あれば、それだけでひとつの忍具が抽出できる。この場合、気絶玉+2とか、気絶武士騙し+2、とかだな。もちろん、+2じゃ効果が低すぎてゴミ同然だが。そこにさらに気絶効果のある素材をどんどん入れると、成分値が加算されて、より効果の高い忍具が抽出できる。
よし、それじゃ気絶きのこ+2を30個買って来て入れてみよう。どばどばどばーっと。この壺に入れる音はなんか気持ちいいな。
おいおい、ずいぶん思い切りがいいな。
大丈夫だ。セーブしてある。
せーぶ? そういえばなんかさっきから時間が巻き戻ってるような気がしないでもないが……
気にするな。おお、気絶の成分値が+60まで上がったぞ。薬液の残量は30。
うむ。それで気絶玉+60が30個抽出できる。成分値はもう少し強力にしたいところだな。
だが、もう壺が満タンで素材が入らないぞ? この壺ではこれ以上強力な忍具は作れないということなのか?
壺がいっぱいになったら、いくつか抽出して減らしてやればいい。
・成分値:気絶60
・残量:30

だった場合、忍具を29個抽出すれば
・成分値:気絶60
・残量:1

となる。
なるほど。抽出すると、成分値はそのままに残量だけを減らせるわけだな。
これでまた素材を入れて薬液を濃くしていけるというわけだ。ただし全部使いきってしまうと成分もゼロの空っぽに戻ってしまうから、同じ薬液を使い続けたい場合は1だけでも残さないといかんぞ。
では満タンになったら抽出してさらに追加、を繰り返していけば、+200とか+300の薬液ができるわけだな。
そうだ。途中で抽出した忍具の売値は一律10と決まっている。金にはならんから任務中に気軽に投げて遊ぶといいだろう。
せっかく薬液を溜めていくならば、鴉壺のように複数の成分を入れられる壺を使うのもオススメだぞ。「道具棚」から「購入」を選べば2種類どころか、3種類や5種類の成分を入れられる壺が買える。
ふむふむ…高っか!! こんなに高いのか!? この壺を飾れば家内安全、人生を幸福に! みたいな値段だぞ!?
いやいや、俺は阿無璃他教の営業では無いぞ。そうだな、たとえば「疾風」や「増強」は両方ともボス戦で有効な成分だ。この2つの効果が一度に得られる薬を作っておけば、2つの薬を飲む必要も無いだろう。さらにここに回復の効果もあったとしたらどうだ?
たしかにこれは使えそうだな。
複数の効果を持つ薬液の場合、残量を増やしやすいのも魅力だ。たとえば疾風+増強+回復なら、疾風素材、増強素材、回復素材のどれを壺に入れても薬液の残量が増やせる。回復草+1をひとつ入れただけで、疾風増強回復薬が1つ抽出できるというわけだ。だからゼン、あの壺を買ってくれ。あれはいい物だ。
成分の多い壺ほどおトクになっていくわけか。ならば報酬の多い阿無璃他の依頼でもこなして壺でも買うとするか…
ぬああぁぁ!? 壺が、壺がぁぁぁ!!
阿無璃他さまの奇跡キター!?
どうしたゼン。落ちつけ。
いま、壺に素材を入れていたら壺が光り出したんだ。見ろこれ!
ふむ、これは特殊調合いうやつだ。道具管理画面の一番右のタブを見てみろ。もしかしたら、すでに「○○の極意」という巻物を持ってはいないか?
ああ、持ってるな。なになに? “回復・治癒をそれぞれ7にすると、活力剤が調合できる” これが「活力剤の極意」で、“拡大成分を4といずれかの成分を5にすると、鮭が調合できる”ってのが「鮭の極意」か。
そう、それだ。その極意に書かれた成分を満たしてやると、特殊な道具が調合できる。薬液の壺の中身は使いきってしまうが、特殊調合でしか手に入らない道具もある。まあ、特殊調合は調合の応用編だ。まずは回復とか気絶とか、使い方のわかりやすい成分を手持ちの壺に入れるところから始めてみろ。次のページでは、俺がおすすめの調合レシピを教えてやろう。