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Chiaki Omigawa Interview Report

Chiaki Omigawa

2011年11月11日。都内某スタジオで『善人シボウデス』のアテレコが行われた。 「週刊善デス」では、物語のヒロインであるファイ役の小見川千明さんに単独インタビューを敢行。

"ぶっきらぼうで特徴的なしゃべり方をする知的でクールな少女"──というのがファイの設定であり、 ボイスサンプルで聞くことができるファイの声からも、少し冷ややかな印象を受ける。 しかし、アテレコ終了後に現れたその声の持ち主は、 ファイとは別人と思えるほどのとびきりキュートな声で元気よくスタッフに挨拶してくれた。



編:まず、インタビューの前にお渡ししたいものがありまして。
小見川さんのプロフィールを拝見させていただいたのですが、なんと今日がお誕生日ということで、、、


小:わぁああ~~~~!!!!!(花束を見るなり、こぼれるような微笑みの小見川さん) 今日の誕生日は、100年に一度の日なんです!2011年11月11日で…。それで、22歳になりました!


編:ゾロ目ですね、おめでたい!しかしそんな日にこんなインタビューを入れてしまって…なんだかスミマセン。


小:いいえ、お誕生日にお仕事が、一番嬉しいんです!


編:おぉ、そうですか、ありがとうございます(笑)。
それでは早速ではありますが、質問に入りたいと思います。


小:はい!よろしくお願いいたします!

「役が入る」その瞬間が一番好きかもしれないですね

編:「善人シボウデス」に出演することが決定した際のエピソードを教えてください。


小:事務所から「決まりました」と電話がきたんです。ゲームのお仕事はそんなにやった事が無かったので、台本の厚さにビックリしました。これ、電話帳かなぁ?みたいな(笑)
セリフの量もたくさんあるんですけど、キャストさんもすごい方ばかりだったので、今日(収録)はもう、一番緊張しました…!

編:いまお話されているような普段の声と、公式サイトで聴けるファイの声と、全然違いますね。


小:キャラクターデザインもとても線の細い女の子だったので、病弱っぽくいくのか、それとも(ボイスサンプルの)セリフの口調にあるような、ちょっと不遜な感じでいくのか、どっちを求められているんだろう?って最初悩みました。


編:監督さんやプロデューサーさんから指示などはされていなかったのですか?


小:特に何もなかったです (笑)


編:えぇっ!…ということはつまり収録の際に、小見川さんの中で『ファイの声はこうかな』と思った声で、いきなり演(や)ってみた…ということですか?


小:はい、そうです(笑)
だから最初の一言は、私自身も、スタッフさんも『どう来るんだろう』って思っていたと思います。


編:あらかじめ「この声で、こんな感じで」ってオーダーされているんだと思っていました!


小:ファイ役に決定した際に、今までの作品を観て決めてくださったみたいで、挨拶したときが一番びっくりされました。「あれっ小見川さんですか!?」って(笑)。意外と知られていないというか、みなさん作品での印象でしか知らない人が多いみたいです。

公式サイト:ファイのページでボイスサンプルを聴く

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「私、「善人」ではないです!(笑)

編:「善人シボウデス」ってすごく印象的なタイトルですよね。そこでズバリ、小見川さんは「善人」ですか?


小:い い え !


編:そ、即答?!(笑)


小:即答ですよ~!(笑)そんな出来た人間じゃないんで…。
「善人」ではないですよ!もちろんです!


編:あはは(笑)。でもとてもそんな風には見えないですよ!
ちなみに、「善人シボウデス」のドラマの中には、騙し・騙され、ウソをついたり・つかれたり…といったかけひきが出てくると思うんですが、小見川さんはウソについてどう思われますか?


小:わりと言われた事を全部、間に受けちゃうのでウソと気づくことが少ないんです...


編:なるほど(笑)(スタッフ一同笑)

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ファイに「どう接したらしたらよいのか分からない!」とプレイヤーがファイのペースに乗せられるようなイメージで

編:小見川さんはファンの間でも「天然キャラ」といわれていますが(笑)


小:天然って言われます~!なんででしょう?(笑)


編:ファイにも「天然なのか計算なのか分からない」というような設定がありますね。一見してクールなのに、独特のボケやオヤジギャクも言うようで…。


小:はい。割とジョークを言ったりもするんですけど、チャーミングな面を出すのか、「なんだコイツ」みたいな風がいいのか…と、悩みました。
プレイヤーさんがファイに『どう接したらいいのか分からない!』って思うくらい、常に相手を自分のペースに乗せよう!と思いながら演っていました。

編:ファイを演じるにあたって、難しかった部分はありますか?


小:言葉が難しい、というところがありました。専門用語がたくさん出てくるんです。それをいかに自分に取り込むか、というところから入ったので、そこが難しかったですね。


編:なるほど。聞き慣れない専門用語でも「当然のように知ってるモノ」という風に演じなければならなかった、ということですね。


小:えぇ、あたかも『知ってました!』というような。『みんなも知ってるでしょう?』みたいな風にですね(笑)。 


編:実際にやろうとすると、なかなか難しいですね(笑)。


小:それと感情が出すぎてはいけない…という部分がありまして。
いろいろな結末があるので、その都度、「ここはもうちょっと感情を出してもいい」とか、「ここはそんなに感情を出さないでいこう」とか、考えながら演じていくんですけど、自分で演じていてストーリーを知っているはずなのに、途中で分からなくなっちゃうんです(笑)


編:ゲームでは、プレイヤーの選択肢によってストーリーが変わっていきますからね。演じている方は途中でシナリオの順序立てがこんがらがってしまいそうですね。


小:えぇ、頭の中の整理が難しかったです。


編:では反対に、楽しかったところはどんなところですか?


小:楽しかったところは…収録ぜんぶ、面白かったです!作品も面白くて。キャラクターも今までにない感じでしたし…。


編:ところで、小見川さんが好きなキャラクターはいらっしゃいましたか?


小:う〜ん、Kですかね...。


編:Kですか!?


小:Kが一番やさしかったと思ったんです。常にまわりの人に気を遣っていて…。ゆるく見守ってくれているような人がいいな…と思っています。
あと、うさぎが好きなので…ゼロ3世はおうちに欲しいです!かわいい!

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脱出、ガンバレ、です!

編:それでは小見川さんの今後の予定を教えてください。


小:2012年1月から放映のTVアニメ「モーレツ♡宇宙海賊」に、遠藤マミ役で出演しています。
また、TVアニメ「ラストエグザイルー銀翼のファムー」にも出演させていただいています。
あと来年は寺山修司さんの「奴婢訓」の舞台に出させて頂くことになりました。


編:最後にファンの方にメッセージを!


小:ガンバレ!!!!!!!!!


編:!?ガンバ...『レ』、ですか??

小:ガンバレ!!(笑) 脱出、ガンバレ、です!私は自分で考えてするゲームが苦手なので…。
何かを育てるようなものならいいんですけど、自分で選択して結末を…とか自分が闘うとかは苦手なので、収録しながら「ほんとにこれ、クリアできるの?」と気になっていたので…!
みなさん、頑張ってぜひ脱出して、全部のエンディングを見てください!


編:なるほど、それならガンバレ!ですね(笑) 本日はありがとうございました!


小:ありがとうございました!

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