シレンがお城を建てるべく、材料を求めてシュテン山を探索していると、どこからか剣戟の音が聞こえてくる。
いちはやく気づいたコッパが血相を変えて叫んだ。
「おい、シレン!あれ!」
コッパの示す先には、剣をかまえたモンスターが数体。しかもやつらは、ひとりの女剣士を囲んでいる。
多勢に無勢ながら健闘するも、剣をはじかれとばされる女剣士。
「しまった!!」
飛ばされた剣は彼女から遠く、もはや絶体絶命のピンチ。
「ああっ、ダメだ、やられちまう!!」
コッパが叫んだそのとき、シレンは地面の剣を拾い上げると女剣士に向けて投げる。モンスターをかわし、女剣士が剣を受け取り、そして。
「とりゃあああああ!!」
電光石火の早業で、次々とモンスターを倒す女剣士。激しい戦いの後、彼女は命の恩人であるシレンの仲間になることを決めるのだ。
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