監獄島
しかし、やがて三人の視界に飛び込んできたのは、リゾートとはほど遠い雰囲気の島だった。
切り立った崖や荒い海岸線が連なる島影は、船上からでも陰鬱(いんうつ) に見える。

送迎船の船長の話では、この島には明治時代に地元の有力者が私設監獄として使用していた建物が今なお残っていて、地元の人々から“監獄島”と呼ばれていると言う。
そのような過去からこの島は忌み嫌われ、今ではあまり人も寄りつかなくなってしまい、ほぼ無人島のような状態になっているのだそうだ。
誰が何のため、こんな島へと招待したのか?
リゾート気分が一転し、憂鬱な気分になっていく透。
しかし、船上の彼に後戻りする術はなく、やがて船は三日月島の入江へと入っていくのだった…。

戻る 次へ


GameImage/監獄島 GameImage/鳥居前