「天輪国」。
巨大な輪を描く「天輪山脈」、そしてその内に広がる「天輪の樹海」に囲まれた、自然豊かな国である。
今この国では、半月前より一つの問題がもちあがっていた。
樹海の奥深くに砦をかまえる「鋼賀 (こうが)」という忍の集団が、あろうことか村や旅人を襲い、荷を奪うという事件が続発しているのだ。
「鋼賀」はもともとモンスター退治を生業とした集団で、村や罪のない人々を襲うなど考えられなかった。 ── 今までは。
一年の修行を終えて天輪国へ帰ってきた、鋼賀のくのいち「ミナモ」は、そんな鋼賀の現状を聞き、愕然とする。
「鋼賀はそんなことをしない！」
そう訴え、真相を掴もうとするが、たった一人ではなかなかうまく行かない。
そんなおり、一人の女性がこの国を訪れた。名は「アスカ」。まだ若いが風来修行を続ける剣士である。アスカはかつて旅のおりに出会った友人、「シレン」と「コッパ」に出会うために、この国へ来ていた。
そしてアスカは、豊かな農村「十六夜の里 (いざよいの里)」で懐かしい語りイタチの「コッパ」と再会し、この近隣で起こっている事件を知ることとなる ── 。
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| マタギ村 |
十六夜の里 |
八神楽の森 |
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| 鋼賀の隠し穴 |
天輪の樹海 |
鋼賀城 |
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