「登場人物への感情移入」。
作家ならば物語をつくる上でこの部分が、いかに難しいセクションかを知っています。良質な脚本でも、奇想天外なストーリーができても、最終的には読者が、あるいはユーザーが架空の人物に共感できるかどうかが、成功と失敗を分ける大きなポイントだと思ってます。
僕はこの作品に感情移入をしすぎ、生徒の行く末を本気で心配し、「全員幸せになってくれ」と祈るような気持ちでコントローラーをにぎってました。
特にラストの高揚感は秀逸で、ヒカルに感情移入しないプレイヤーはいないのでは? と思うほど巧み!
ちなみに僕は、マンガでもアニメでも「めがねっ娘」と呼ばれるカテゴリーが苦手でしたが ( 眼鏡をかけた女性への偏見ではありません ) 、本作のヒカルは大好きなキャラとなりました。あとセキハラも好き。
真島ヒロ先生プロフィール
1977年5月3日生まれ。長野県長野市出身。1998年第60回新人漫画賞において『MAGICIAN』で堂々の入選。その後、同年8月発売のマガジンFRESHにて初の読み切り作品『BAD BOYS SONG』で漫画家としてデビュー。同年週刊少年マガジン51号に、『MAGICIAN』が掲載。週刊少年マガジン1999年32号より『RAVE』を連載中。自称、“マガジン”一のゲーマーらしい(笑)
■週刊少年マガジンの公式サイト http://www.shonenmagazine.com/
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