チビゼロ:
どもども。毎度おなじみの「善デス解体新書」なんだウサ!
この「善デス解体新書」では【極限脱出ADV 善人シボウデス】に出てくるキーワードについて学んでいくんだウサ。
ところで、今回のテーマは?
ゼロ爺:
「シナリオロック」についてじゃ。
チビゼロ:
イェーイ、シェケナベイベー! じゃかじゃーん!
ゼロ爺:
そっちのRockではない。Lockのほうじゃ。
って、なんだかベタじゃなぁ……。
チビゼロ:
とにかくその「シナリオロック」とやらについてさっさと教えろ、ジジイ。
ゼロ爺:
やれやれ……。では説明しよう。
「シナリオロック」とは、物語の途中でロックがかかり、それ以上は進めなくなってしまう設定のことじゃ。
チビゼロ:
どうすればロックを解除できるんだウサ?
ゼロ爺:
フローチャートジャンプを使うのじゃ。
チビゼロ:
フローチャートジャンプ?
ゼロ爺:
今回のゲームシステムには「フローチャート機能」が盛り込まれておる。
フローチャートは物語全体を視覚的に確認でき、すでに読んだところであれば自由に移動することができるんじゃ。
それを使って、別のシナリオのルートに飛び移り、物語にとって重要な手がかりを手に入れる。そうすることによって、さっきまでロックがかかっていた部分が開放されるようになるんじゃよ。
チビゼロ:
ほぅ……。
ゼロ爺:
つまり、特定のシナリオを読み進めるだけでは、そのルートの謎を解明することはできないということになる。
複数あるシナリオをジャンプし、渡り歩き、そうして異なったそれぞれのルートで重要な情報を手に入れていくことによって、初めて物語の全貌は明らかになるのじゃ。
チビゼロ:
へえ〜、なんだか面白そうなんだウサ♪
面白そうだけど、でも、なんでそんなややこしいことを?
もしかして制作者の都合ってやつ?
ゼロ爺:
いや、決してそういうわけではない。
このフローチャートジャンプには、実は作品の根幹をなす極めて重要な意味が込められておるのじゃよ。
チビゼロ:
何なの、その重要な意味って……?
ゼロ爺:
それは……。
チビゼロ:
それは……?
チビゼロ:
えー、そんなぁ……!
ゼロ爺:
くっくっくっ……。
とまあそんなわけで「善デス解体新書」は今回で終わりじゃ。
チビゼロ:
な、なんだってぇ——!?
ちょっと唐突すぎない? オチとか、ちゃんと考えてあるの?
ゼロ爺:
オ、オチ? オチねぇ……。ふーむ……。
チビゼロ:
…………。
ゼロ爺:
こういうときは脱兎のごとく逃げ出すのみじゃ!
行くぞ、チビゼロ!
ゼロ爺:
あーん、待ってよぅ、ゼロ爺〜!