三日月館へ

「三日月島」に上陸した透たちは、神社や湖などを経て、やがて島を見渡せる丘にたどり着いた。
そこから見渡せるのは、緑と海に彩られた雄大な景色と、黒い壁に囲まれた巨大な建物。上空には幾羽ものカラスが飛び交い、遠目にも異様な雰囲気をただよわせている。そしてこの不気味な建物こそ、透たちが一夜を過ごすことになる「三日月館」なのだ。

館は間近にすると、ますます異様に思われた。
高くそびえる塀、門の両側にそびえる二つの塔、塀を囲む堀には水だけでなく、剣状の刃物が無数に天を向いて設置されている。落ちでもしたらまず、無事ではすまないだろう。
陰気な光景に気圧されながらも、透たちは屋敷の扉を叩いた。

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GameImage/三日月館 GameImage/館入口