第6話 ( 9月 )

GameImage/雪也とシェリー GameImage/犬爺

雪也に話を聞こうと探すと、彼は真っ白い大きな犬とともに荒川の土手にいた。
雪也「あっ、先生! 可愛いでしょ。シェリーって言うんです。最近飼うようになったんですよ。そうだ。先生、犬爺って知ってます? この近所に変なお爺さんがいるんですよ。捨て犬をたくさん拾ってきて、自分の庭で飼ってるんです。みんなは変人呼ばわりしてるけど、すごくいい人で、シェリーはその犬爺からもらったんです」
そううれしそうに話すと、雪也は「じゃあ」と帰って行った。落ち込んだり、悩んだりしている様子はないようだが‥‥。「犬爺」とは、いったいどんな人物なのだろう?


第六話「僕と犬の楽園」

GameImage/河原に立つ犬爺の家 GameImage/関原とコンビニで

関原「ああ、この街でも有名な嫌われ者ですね。家の庭にすごい数の犬を飼ってるんですよ。と言っても、野良犬をただ自分の庭に集めているような状態でしてね。臭いわ、うるさいわで、近所の人からはクレームが‥‥。 あっ、ほら噂をすれば‥‥」
コンビニで体育の関原先生に聞いてみると、犬爺の評判を教えてくれた。するとちょうどコンビニの外に話題の老人が現れた。どうやら店員からなにかをもらっているらしい。
関原「あれ、恐らく犬のえさなんでしょうね。この辺りの店はどこもああやってあまりもんをあげてるんですよ。なにかやらないとゴミ箱漁ったりするから。でも、そんなに犬集めて、何するんですかね?」

GameImage/雪也の母訪問 GameImage/雪也

そんなある日、学校に白石雪也の母親が訪ねてきた。
雪也母「雪也の志望校は開栄一本です。それなのに、このところの試験では、目を疑うような点数ばかり‥‥。勉強に集中できなくなるようなことでもあったんじゃないでしょうか」

そう一方的に文句を言って、雪也の母親は帰って行った。

やがて雪也と話をしているうちに、テストのとき彼は具合の悪かったシェリーの看病をしていたらしいことがわかった。だが母親になんと言われても、雪也はシェリーの世話を止めようとはしない。
とうとう業を煮やした母親はェリーを保健所へ連れて行き、その事実を知った雪也は家を飛び出してしまう。

犬爺「‥‥これからこの子と動物愛護センターに行く。愛護とは名ばかりだがな。そこでは捨てられた動物の殺処分をしてる」
やはり、犬爺のもとに行っていた雪也。あなたがやってくると、老人そう言って雪也と共に動物愛護センターに向かった。

果たしてシェリーは、生きているのだろうか?
そしてあなたは、雪也をどのように導いて行くことができるか?


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