贈る言葉主人公 ( 3年B組担任 )投稿者 : ryk

3年B組のみんなへみんな、卒業おめでとう。
この一年間、いろいろなことがあっただろう。あのサクラが舞った日、僕はこの中学校に来た。そのときは、みんなばらばらの数珠球みたいだった。
正直、僕はこんな調子でやっていけるのかと思ったよ。でも、みんな今、この顔ぶれを見てると、もうばらばらの数珠球なんかじゃない。一つ一つが光り輝く、ダイヤモンドのネックレスだ。

修学旅行、覚えているかい? あの時、ほとんどの人は高峰先生の補習を受けていたよね。正直、散々だっただろう? 高峰先生には悪いけどさ。
でもその代わり、最終日には大きな思い出が出来たと思う。

夏休みにはゆっくり休めたかい? 勉強だらけという人もいるだろう。受験だもんね。でもその中にはロケットを打ち上げたやつもいるんだ。あえて名前は言わないけど。

そして体育祭。勝負が決まった騎馬戦。すごかったなぁと教師という仕事を忘れて正直思ってしまった。みんな大ハッスルだったよね。

良い事も、悪いことも、思い出したくないこともあったと思う。そしてみんなはこのサクラ中学を離れる。
まだサクラは蕾だ。だけどみんなが新たなスタートを切るころ、このサクラが咲き誇っているだろう。

もう一度言おう。3年B組、卒業おめでとう。